
ひたすらに抱き合う二人を通して愛に対するひたむきさを私に感じさせる、なんという美しい光景なんだろう
横たわる女はこの後の彼女かもしれない。
The Embrace 1917

シーレに絵を見てよく思うのだけれど登場人物の眼付きです、なんとなく諦めというか、不吉なものを見ているとい
うか、なんなんだろうかということです。その人の眼差しの先を探すとそれはスーッと闇の中に消えてしまいます。
The Family 1918

シーレの作品は常に生と死が表裏一体にあり生きていることと滅びていく事の等しい美しさが表現されています。
死にひしとしがみついている女の表情は死に対する恐怖が感じられません、むしろたっくましい足や腰からは生命感があふれ出しています。
これはクリムトからも感じることです。

Mother with Two Children
#オーストリア #ウイーン ♯ベルベデーレ宮殿 #エゴン シーレ
Death and Maiden