ノイエ ピナコテークには印象派の画家たちの作品を中心にたくさんの美術品が収蔵されています。
その中から私の好きな作品を数点ご紹介します。
フランツ・フォン・シュトゥック
彼はドイツの画家であるだけではなく版画や、建築の才能もあったようです。
またミューヘン分離派の創設者でもあります。
罪 The Sin


この絵は、不思議な気配をもつ女性が体に蛇を巻き付けて立っている、見るものに、そんな不安と一種世紀末な雰囲気を与えます。
クロード モネ
Die Barke アトリエ船の中のモネ

モネはことのほか水に興味を持っていました30代後半彼はセーヌ川沿いに住み着きます、そしてこの絵に描かれているようなアトリエ船をつくり、その中で作品の制作をします。水の色の変化と全体を支配する明るさが私はたまらなく好きです。
ポール ゴーギャン
Four Breton Women ブルターニュの4人の女

30代後半彼は生活が苦しいこともありブルターニュの画家のコロニーに住むようになります、ここで彼は、ブルターニュの民族衣装を身にまとう女性の作品を書いています、女性たちの素朴さや自然な立ち振る舞いが印象的ですね、またこの中に日本の浮世絵の影響も感じ取ることができます。
ジャンフ ランソワ ミレー
Farmar incerting a graft tree 接ぎ木をする男

バルビゾン派の代表格のミレー、働く人たちを愛し、温かい眼差しでその姿を描き続けた、この絵にもミレーの温かさや、働く喜びなどが良く表現されている。
古い木に新しい木を継ぐ、妻の腕には新しい生命が抱かれている、ほほえましい。
ポール セザンヌ
The railway Cutting

このセザンヌの田園風景は彼が印象派として活動していた時代のものです。画面からは必要のないものは捨象され彼のイメージの中で再構成されています。伝統的な遠近法も風景画としての決まり事もすべて奇麗に捨て去られています。
青い空とぽつんと立つ家が印象的です。この後彼は印象派とは距離を置きます。