★バチカン市国 バチカン美術館 ピオクラメンテ美術 コンスタンティヌスの間

『コンスタンティヌスの寄進状』『コンスタンティヌス帝』は初めてキリスト教を認めた皇帝です。
この絵は『コンスタンティヌス帝』が『シルベスター教皇』にひざまづき領地の寄進を申し出た時の模様を描いたものですが、
その『コンスタンティヌスの寄進状』自体が偽物であるとされています。
教皇が、皇帝より権威が上であるということを示したかったのでしょう。
この部屋はレセプションや公的儀式のときに使われたとしています。

天井画は『十字架の勝利』という題名であり、これも教皇の権威を示すものです。
ローマの歴史を紐解くと古代ローマ時代の人々は多くの神々と一緒に生きていました、多神教の人でした。
ローマ人が多民族に対して寛容であったのも多神教が原因の一つだったかもしれませんし、権力独裁も嫌いました。
そのローマが『コンスタンティヌス帝』も時についにキリスト教を認めたのです。
以来、イタリアの中にある小さな国『バチカン市国』がローマンカソリックの総本山となりました。