★大天使ミカエル サンタンジェロ城4 バチカン市国

六世紀末頃北欧系の「ランゴバルド族」軍が大挙イタリアに攻め入り、あわやローマに迫ろうとしていました。教皇『ペラギウス二世』は、皇帝に急使を送り救援を求めます。神聖ローマ帝国はそのころペルシアとの戦に追われていてイタリアに援軍を送る余裕はありませんでした。
そのうえローマにペストが襲い掛かったのです。ローマの民は次々と病に倒れていきました。教皇も病の床にありもは奇跡をを待つ以外に方法はありませんでした。
590年日にちは定かではありませんが、修道院の院長を先頭にたくさんの信徒たちが『サンピエトロ寺院』に向かって行進していきました、彼ら飢えや病に侵され、体力尽きき、一人また一人と脱落して死んでいきました。
この集団を率いていたのは『グレゴリオ修道院長』でした。
一行が、『ハドリアヌス霊廟』に差し掛かった時一人の信者がその塔の上を指さしました。『グレゴリウス』 は上を見上げて皆にこう言いました「あれは聖天使様だ、そして聖天使様が剣をを鞘に納めようとしている、神罰はもうすぐ終わるだろう」
その日から疫病の勢いは次第に衰えて、沈静に向かったというのです。ぜひ今聖天子様がイタリアに、全世界に現れることを望みますが、そうもいかないのでせめて【おうちに居ましょう】
この言い伝えによって、『サンタンジェロ城』の頂上には『大天使ミカエル』の像があるのです。

私が行った1月コロナはまだ健在化はしておらず、青空にすくとそびえたつこの像を見上げました。