莫大な大理石の謎 ドゥオーモ ミラノ

2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 ★莫大な大理石の謎 ドゥオーモ ミラノ


 それではこの巨大な大聖堂を作るために大理石をどうしたのでしょうか。




 大理石は、100キロも離れた「カンドリア」という村から運びました、この村では良質の大理石が採掘されます。

 この村で採れる大理石を大量に採掘するために独占採掘権を取りました。

 そしてなんと100キロも離れたこの村から大理石を運ぶために、運河を掘りました。

 運河は川につなげられて大聖堂から400メートルほど離れた船着き場に運ばれましす。




 準備は続けられますが、困ったことが起こります、それは建物の高さの問題です、通常ゴシック建築で名高さは底辺の長さと等しく作るということが基準でした。
 しかしその基準で行くと高さが61メートルになります、当時の一番高い建築物でも48メートルです、61メートルはとてもそのころの建築技術では問題がありました。

 イタリアの数学者の『ストルナルコ』が一つの案を出しました、それは、高さを正三角形の高さにしようというものでした、それだあれば52メートルとなります。

 そしてこの高さをめぐって10年の間論争が繰り返されます。すごいですよね、結果としては『ストルナルコ』の案が採用されます、どう考えても61メートルは無理だったのでしょう。

 そのころは、木で建物の模型を作って、様々なことを考えました、その模型が、『ドゥオーモ美術館』に残っています、何種類かありますので、あなたもおいでになった際に確認してくださいね。