シエナの聖カテリナ ドゥオーモ ミラノ

2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 
シエナの聖カテリナ ドゥオーモ ミラノ





 『ドゥオーモ』にはたくさんの彫刻があります。この彫刻『聖カテリナ』です、たくさんの彫刻の中でも私が一番気になった作品です。

 『聖カテリナ』は14世紀のイタリアの『シエナ』れた女性です。裕福な家庭に育ちましたが、ある日キリストからの啓示を受け聖職に入ります。18歳の時にドミニコ会に入ったといわれています。




 彼女は、啓示を受けた際にキリストから宝石の冠がいいか、茨の冠がいいかと聞かれ、茨の冠を選びます。その茨の冠をかぶっているのですね。
 首に巻いている布の質感がとてもリアルです。

 また、顔に比べて手の大きさがとても大きく感じます、いまにも動き出してきそうな指先です。

 そして、表情ですがたぶんキリストを見つめているのでしょう、喜悦とも苦悩ともとれる表情をしています。

 いわゆるこうした神的状況の際に起こすトランス状態なんでしょうか。

 作者についての記述を探したのですが見つかりませんでした。