洗礼堂の北側の扉 大聖堂付属博物館 フィレンツェ


2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 
★洗礼堂の北側の扉だけはアンドレア・ピサーノが作った 大聖堂付属博物館 フィレンツェ


 『ジョバンニの洗礼堂』には、南・北・東側に扉があります。

 北側の扉は、前にお話したとおり、『ギベルティ』と『ブルネレツキ』がコンペティションでしのぎを削り『ギルベルティ』が勝利して制作権を得ました。東側の扉は『ミケランジェロ』が天国の扉と絶賛しました。

 南側の扉は『ギルベルティ』が制作に着手する以前にここに設置されていました。

 現在の、『ジョバンニ洗礼堂』の扉はレプリカで、これからお見せするのが、本物です。『大聖堂付属博物館』にあります。




 それがこの扉です。

 この扉を制作したのは『アンドレア・ピサーノ』(1290頃ー1348年)という、イタリアの彫刻家で、建築家でもありました。




 部分を切り出してみました、とても素晴らしいですね、シャープな感じがします。

 1336年に『ジョバンニ洗礼堂』の扉として完成しました。『洗礼者の埋葬』と名付けられています。




 続いて、これが、『ギルベルティ』がコンペティションを制して作成した北側の扉です。

 『ピサーノ』的作風にのっとっているような感じです。




 これが『天国の門』のオリジナルです。前の2作と比べると違いは歴然ですね。

 この彫り物にして、遠近法がしっかりと利用されているのには驚きます。




 1枚を切り出してみました、びっくりするほどのリアルさと、動きの見事さ、素晴らしいです。

 また明日も芸術の密林をあなたと探検しましょう。