モナリザには似ていますが ウフィッッイ美術館 ラファエロ フィレンツェ


2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 
モナリザには似ていますが ウフィッッイ美術館 ラファエロ フィレンツェ


ウフィッッイ美術館 41室 ラファエロ アニヨーロ・ドニーの肖像と       マッダレーナ・ストロッツィの肖像 








 本作は1504年-6年ごろ描かれたものです。

 『マッダレーナ・ストロッツィの肖像』見るとわかるように明らかに『レオナルド・ダ・ヴィンチ』の作風によく似ていますよね。そう『モナリザ』によく似ています。『レオナルド・ダ・ヴィンチ』は『モナリザ』を1503年頃から製作開始したといわれています、未完成ですから、製作開始年が手掛かりです。

 『ラファエロ』が『マッダレーナ・ストロッツィの肖像』を描き始めたころと被ります。

 しかし、『モナリザ』と比べて、どうです『マツダレーナ』の着ている衣装の豪華なこと、身に着けている宝石類の華美なこと。

 発注者の希望と、『ラファエロ』の営業センスがよく表れていると思います。

 彼の絵の中では、肖像画がとても多いですね、ということはたくさんの人が彼に肖像画を発注したということですね。

 たぶんこの御両名、どこかお金持ちのご子息御令嬢が、婚姻の際に描かせたものでしょう。(定かではありません)

 『アニヨーロ・ドニー』はとてもいい男ですね、苦みばしって、ヤシュミもあります。

 一方『マツダレーナ』のほうは何かちょっと不安そうな顔をしていますね、でもたぶん、実際のモデルのいいところをかなり強調して描かれたのかなと勝手に思っています。

 リッピは自分の気に入った人以外は、へたくそに描いたといいますし、レオナルドは注文があっても、書かずに放置したといいますから、ラファエロのように自分の気に入ったように描いてくれる人は、引っ張りだこだったんでしょうね。