普段はあまり気にならない場所 回廊同羽目 東照宮 日光 栃木県


2020年9月訪問

 

★普段はあまり気にならない場所 回廊同羽目 東照宮 日光 栃木県

 

日光東照宮そして『陽明門』いよいよ神域に入ります。

その神域を守る『回廊同羽目』があります。

この回廊に施してある、『一枚板の透かし彫り』が素晴らしいんです。

 

『陽明門』に向かって右側の『回廊同羽目』の画像です。

それぞれのレィヤーにびっしりと透かし彫りが彫られています。

 

第一レィヤー屋根の下の長押「なんと読むかわかりますか?」

の部分には雲が描かれています。読み方は「なげし」ですね。

第二レィヤー『同羽目』(どうはめ)には水鳥や、動物が彫られています。

 

近づいてみましょう。

 

 

クジャクが彫られています、そしてそのクジャクを囲むように、松や竹やそのほかの植物達がびっしりと彫り込まれています、美しいですよね。

 

そして第三レィヤー『腰羽目』には水鳥、天、地などが描かれています。

なげしの下、梁を支える『蟇股』も頑張っています。

このように、この『回廊同羽目』にも、技術工芸的な芸術性、そして、それを形作り支える『蟇股』のような江戸時代の匠たちの技術と知恵が凝縮しています。

まだ他ない所、見逃してしまいそうな所ですが、ぜひ立ち止まってよくよくご覧ください。