マグダラのマリアの生涯 アカデミア美術館 フィレンツェ


2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 

マグダラのマリアの生涯 アカデミア美術館 フィレンツェ

『マッダレーナの師匠』『マグダラのマリアの生涯』1280-1285年頃

 

マグダラのマリア』の話は皆さんもよく知っていますね。

 『マグダラのマリア』は罪深い女性で、ある日『キリスト』が街を歩いていると、この女性が、街人から石もて打たれている場面に行き会います、その時『キリスト』はこの女性をかばって、街人に言いました『あなた方のうちで、今までに罪を犯したことのない人だけこの女を打ちなさい』その言葉を聞いて、街人たちはすごすごと去ったという聖書の中の話です。

 

 インターネットなどの誹謗中傷やマスコミの叩き、この話を参考にしてもらいたいものです。

 

 絵を描いた作者は不明ですが、この時代活躍をしていた、工房の親方であったことは事実だそうです。

 中央に描かれたのが『マグダラのマリア』です、飾りが全くない質素な衣装をまとい、何か吹っ切れた表情が印象的です、好きです。

 その周囲は八つの『マリア』のエピソードです、彼女は、悔い改めた後は『キリスト』と行動を共にし、『キリスト』がゴルゴダの丘磔刑になるときも『聖母マリア』と一緒にそばに居ました。

 エピソードも、素朴なものですが、当時の物としては動きがあり、ドラマチックな描写になっています。

 洞窟の中で懺悔の修業をするシーンなども、とても優しく描かれています。『シャガール』はこんな絵に影響とインスピレーションをもらったのでしょうか?