イタリアのゴシック絵画をもう少し アカデミア美術館 フィレンツェ


2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

★イタリアのゴシック絵画をもう少し アカデミア美術館 フィレンツェ

 

『ベルナルド・ダッティー』『キリストの磔刑』1340-1345年頃

教会の祭壇前に下げられていたものとされていますが、

教会名は定かではありません。

十字架の四隅に、磔刑の物語が描かれています。これはよくあるパターンです。

そして『キリスト』の横には『聖母マリア』と予言者『ヨハネ』が描かれています。

 

『ナルド・ディ・チョーネ』『三位一体』1365年

非常に重厚で、それぞれの登場人物もいかめしい表情をしています。

この作品は『サンタマリア・デル・アンジェリ教会』の祭壇画のために描かれて物です。

多くの展示作品の中でも私にはひときわ印象に残りました。

 

『コジモ・ロッセリー』『聖母と二天使』1490年

この作品では、『聖母マリア』の顔が気になりました。

この時代の『聖母マリア』の顔つきは、高貴で、気高く、むしろ非人間的なものが多いように思います。

しかしこの聖母様、かなり一般人的な顔つきをしています。

子どもの天使の顔も表情豊かに描かれています。

次からは彫刻をご紹介します。