歴史的な変遷 新古典主義 パラティーナ美術館 ピッティ宮

2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 

★歴史的な変遷 新古典主義 聖櫃の間 パラティーナ美術館 ピッティ宮

 

次は『聖櫃の間』に移ります。

『聖櫃の間』のフリーズを飾る、フレスコ画は19世紀の『新古典主義』の

画家『ルイジ・アデモルト』が描きました。

『契約の箱の帰還を祝うダヴィデとヘブライ人の行列』(1816年)

 

 

 

ねっ、『ルネサンス』期の作品に似ていますが、感覚が新しいですよね。

新古典主義』は、装飾的で華美なバロックロココ期の反動として出てきた様式です。

中世の閉鎖的な宗教世界から、『ルネサンス』期がでてきたのも、

ギリシャ文化」への回帰でしたね。

新古典主義』のより確固とした様式がよりどころとしたのも、

ギリシア文化」への回帰でした。

 

 

ギリシア文化」へのあこがれにあふれています。

 

 

何故ここに19世紀の『新古典主義』なんでしようね。

だって、ここの部屋は『メディチ家』時代は大公妃の謁見の場だったんですから。

でも、19世紀には、一時ナポレオン率いるフランス軍に占領されたことがあるのです、

このフレスコ画もその時期に描かれたものだと思われます。

歴史的な年輪というか、変遷を感じますね。