素晴らしい彫刻達2 パラティーナ美術館 ピッティ宮


2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 

★素晴らしい彫刻達2 パラティーナ美術館 ピッティ宮

 

〈ヴィーナスの間〉

『アントニオ・カノーヴァ』(1757年-1887年)

『イタリアのヴィーナス』1811年

 

 

18世紀屈指の彫刻家として有名な『カノーヴァ』。

大理石の特徴の滑らかさが、肌の感じや、曲線によく表現されています。

 



 

この作品で彼は、古典彫刻の典型的テーマである、「尻の美しいヴィーナス」

の現代版を試みた。

体の表面と、衣服の襞の表現はおよそ2世紀前に『ジャン・ロレンツオ・ヴェルニー二』

だけが到達することのできた技巧の頂点を極めている。

パラティーナ美術館 ガイドブックより

ガイドブックに語られているように肩からお尻にかけての

曲線がたまらないほどなめらかですね。

 

『ピエトロ・テラニ』『1798年-1869年』

Psyche Abandoned

 

 

これも私が大好きになった作品です。

少し古典主義に流れすぎた面があるかもしれませんが、

美しいものを美しく描くという素直な気持ちが伝わってくるようです。