ロートレック " Dans le lit " クールベ " Le sommeil "


" Dans le lit "(1892)

ロートレック

ロートレックは娼館に居続けて、彼女たちの絵をかきました。

中にはこんなほほえましい絵もあります、

娼婦たちはレスビアンが多かったといいます。

娼館に来る男たちとの商売としての性ではなく心から寛げるのが

同生どうしの関係だったのでしょう。

何の屈託もなく眠る女性たちの姿を『ロートレック』はとらえています。

この時代レスビアンはみだらな行為として非難されました。

 

『グスタフ・クールベ』(1819~1877)

 

 

”Le sommeil ”(1866)

クールベ』が40年ほど前に描いた、レスビアンの女性達の絵です。

案の定この絵は非難の的になりました。

写実主義の『クールベ』の絵らしく、実にリアルに描かれています。

肌の色の違いや、輝き具合そして透明感など見る者を魅了します。

手前にいる女性の背中から臀部の豊かさ、後ろの女性のやすらかな表情など、

本当に素晴らしいと思います。

描き方は全く違いますが、『ロートレック』や『クールベ』が

タブーに挑んだ意気込みも十分感じられます。