もう目の前に迫っています 2025年問題

★20年ほど前から、「2025年問題」が論議にあがるようになりました。

 「2025年問題」は皆さんのご存じだと思います。

 ◎2025年には、団塊の世代の人たちが75歳を超え始めます。

 「我が国の総人口(2020年9月15日現在推計)は、前年に比べ29万人減少している一方、65歳以上の高齢者(以下「高齢者」といいます。)人口は、3617万人と、前年(3587万人)に比べ30万人増加し、過去最多となりました。総人口に占める割合は28.7%と、前年(28.4%)に比べ0.3ポイント上昇し、過去最高となりました。」(総務省統計局)

 超高齢社会:高齢者の占める割合が21%を超えたあたりで、超高齢者社会と表現されるようになりました。

 

 すでに2020年においては超高齢社会の割合をはるかに超えました。

 2040年に至っては人口の三分の1以上を高齢者が占めることになります。

 

 2020年に『新型コロナ』が発生したので、「少子高齢化」の問題は何かかすんでしまっていますが、対策が後手に回ると大変な問題になります。

 高齢者数(割合)の推移(単位万人)(総務省統計局)

      65歳以上     75歳以上

  2000年  2204(17.4)   901(7.1) 

 2020年  3617(28.7)  1871(14.9)

  2040年  3921(36.3)  2239(20.2) 

 ご覧いただいたように、高齢者人口は驚くほど増加しています。そして「2025年問題」はこの年だけの問題ではなく、2040年以降も緩やかに増え続けるのです。新型コロナの流行は2-3年で収まるでしょう、しかし「少子高齢社会」問題は少なくとも今後20年以上にわたって継続します。

 

 〇一方、15歳未満の人口は、1980年 以降減り続けていますそしてついに、2019年には75歳以上人口に抜かれてしまいました。

  2019年統計 15歳未満12.1%  65歳以上28.4% 75歳以上14.7%(総務省統計局)

   65歳以上の人口が15歳未満の人口の倍以上になっています。

 

 〇それでは今度は15歳から65歳以上の労働人口です。

  2019年統計 15歳から65歳 59.5%です、つまり59.5%以下の人で、28.4%の人を支えているわけです。

 こうやって数字で見ていくとこの現象がいかに大きな問題かわかっていただけると思います。

 

(ちょっと脇道)皆さんは現在保育士が大幅に不足して、それによって思うように保育園が需要に追い付かないことをご存じでしょうか。

        これは国が保育需要と、保育士の増減の推定を読み間違えたか、もしくはなるようになると考えたかです。

        コロナ対策でも、感染者数が増加し、それに伴って重症者数が増加し、

医療体制がひっ迫することがわかっていても5回同じような失敗を繰り返しました。これはすべて国の当事者意識の欠如が招いたことです。

続く