
アレクサンドル3世橋を見たらもうそこはコンコルド広場です。
パリの街はどこをとっても古くからの歴史がある街なんです、しかしここコンコルド広場ほど、過酷な歴史を感じさせる場所も少ないでしょう。
この広場は1757‐63年にルイ15世(在1715-74年)の命でガブリエル(1667-1742)により建設されました。
1772年まではルイ15世広場と呼ばれていました、次のルイ16世(在1774-92)の時代にフランス革命がおこったんですね。
1789年に始まったフランス革命でルイ16世と王妃のマリー・アントワネット(1755-1793)はこの広場で処刑されました、そして1772年からは革命広場と名前が変わりました。その後ナポレオンの時代にコンコルド広場とまたまた名前が変わり今に至っています。
ここコンコルド広場には、ルイ16世、マリーアントワネットさらにたくさんの人の血が流れているんですね。
話は変わりますがパリで一番古い建築物とは何だか知っていますか。
それがこの広場にあるオベリスクなんです、このオベリスクがここに建てられたのは1836年のことでした、でもこのオベリスク自体は紀元前13世紀、ラムセス2世の時代にテーベで作られたものなんですよ。パリ市内にはローマ時代の遺構をはじめたくさんの古い建築物がありますが、このオベリクスが最古のものです。

(画像はパリ在住のMKさんから直接ご提供いただきました)
画像はそのオベリスクです。
この広場には、オベリスクを挟んで二つの噴水があります。セーヌ川沿いにあるのは《海の噴水》反対側が《川の噴水》でパリの街にもたくさん噴水を作っているジャック・イニヤス・イトルフ(1792-1867)です。

(2021年12月撮影 i-phon11pro)