ステンドグラスは教育的装置だった サンテティエンヌ・デュ・モン教会


サンテティエンヌ・デュ・モン教会

この教会は、彫刻や、絵画など貴重な美術品がギュッと詰め込まれています。

さらに素晴らしいのはステンドグラスです。

ブリエッツの奇跡

ステンドグラスは建築様式が、ゴシック様式になった時に現在のように大きくなりました。

それは、ゴシック様式には飛梁が考案されたからです、飛梁によって建物の重量を壁で支えることは無くなりました。

壁は重量から自由になったことにより、薄くなりさらには窓を広くとることができるようになったんですね。もしこの飛梁の発明はなかったら私たちはこの美しいステンドグラスを見ることができなかったのですね。

ノアの箱舟

 

今ここに皆さんにお見せしているのはこの教会のステンドグラスで、題材は聖書から取られています。

ステンドグラスの発展の大きなカギがここにあります。

つまり、この時代は市民の識字率はあまり高いものではありませんでした。

そこで、教会というキリスト教の権威のために作られた壮大な舞台装置に、視覚的にキリスト教を理解させるためステンドグラスに様々な宗教的な寓話を挿入していったわけです。

パンの増加、エマオの弟子たちへの出現

その頃の人々は、教会の大きさとそのサーフィスに刻まれた聖人や天使たちの存在に驚かされたでしょう、そして中に入ればそこにはまばゆいばかりの聖母子像や、磔刑のキリストが置かれています。

真鍮の蛇

しかし民衆には一体それが何かを総合的に理解させるための教育的な仕組みが必要でした。

薄暗く荘厳な教会に入ると、そこには一面輝く色彩に彩られたステンドグラスが目に入ります。

多くの人たちが其の光のページェントを目にして心に聖書を刻みこんだことは容易に想像できます。

多くの意味でゴシック様式は、キリスト教という一つの宗教画、これほど広範囲にしかも多くの人たちの心の宗教となるためには欠かせないものだったんですね。