時の魔術 モネの庭園 睡蓮の池


クロード・モネClaude Monet,1840年ー1926年 )

彼はジベルニーの地で、精力的に制作活動を行いました。

それ以外の大半に時間を庭造りに注ぎ込んでいたといわれます。

 

睡蓮の花

それが見事に実り、こうして今も『モネの庭園』として私たちの目を楽しませてくれています。

 

私が訪れた2022年10月はちょうど紅葉の時期でした、紅葉した木々と、まだ盛んに咲き誇っている様々な種類の花が、すばらしくきれいであり調和的であり私たちをやさしく包み込んでくれました。

 

 

池に映し出される周囲の植物はまさにモネが描こうとしていた作品そのものです。

 

オランジェリー美術館『水連』

 

この景色は、モネがカンバスの中に取り込もうとした時、そう、その時々に変わっていく様子に私たちも彼と一緒に引き込まれていきます。

 

至福の瞬間というのはまさにこのような時のことをいうのでしょう。

人工的に作られたどのような美しいものや精巧なものより、その時モネの網膜に映った自然はかけがえのないものだったに違いありません。

 

 

撮影:i-phone13pro