パリには本当にたくさんの公園があります。
前回、パスポートを洗濯してしまい、在仏日本大使館に確認に行きました。その時に大使館の後に訪れたのが、今日紹介する「モンソー公園」です。
パリには大小本当にたくさんの公演があります。「パリ市には421以上のパリ市立公園と庭園があります。面積は3000ヘクタール以上、25万本以上の木があるそうです。『エクスペディア』」
その公園のそれぞれがとてもきれいに整備されているのはうらやましいですね。
公園の整備にはとてもたくさんのお金がかかると思うんですが、それを支持しているパリ市民の心意気と文化感覚の高さが感じられますね。
(モンソー公園の地図)
この地図でわかるようにモンソー公園は凱旋門の近くにあります。この周りは高級住宅地としても知られています。
この公園の歴史をたどると、もともとは18世紀にオルレアン公が庭として造成したのが始まりだそうです。
そして、1773年シャルトル侯爵から公園の造営を依頼されたルイ・カロギス・カルモンテルが(幻想的な庭園)として造園を始めたと記録されています。
この画像のモクレンや桜は、公園内に植えられているものではなく隣の建物の庭に植えられているものですが、まさに公園に花を添えるものですね。
パリの街を歩いていて驚くのは、街中に大木がたくさん見られるということです、ちょっとした隙間に大木が植わっています。そうではなく大木は切らずに木の為にちょっとしたスペースを作ったのかもしれませんね、都会の木をどんどん切ってビルに変えてしまう日本とは基本的な考え方が違うんだと思います。
この公園は歴史的には数回の変遷があります。造成が開始されたのは18世紀オルレアン公の命を受けた「ルイ=カルヴァール・カルモンテル」が1778年に(幻想的庭園)として造りました。
その、幻想的庭園とはあらゆる時代やあらゆる地域を一つの庭園の中にギュッと詰め込むというものなんですね。
例えば
何やらエジプトピラミッド風の三角形の石造りのモニュメントがあります。
以前使われていた、コリント式の円柱がここに移築され池の周りに配されました。ただの池というだけではなくこのモニュメントがあるおかげでずっと幻想さが増しますね。
素晴らしくきれいです。
ここでも何か魔法使いがマントを広げたような大木が小島に植えられており雰囲気を盛り上げています。
そして
19世紀には、ナポレオン3世の命をうけたオスマン伯爵によるパリ大改造の際には、この公園にも手が入れられイギリス式の自然な公園の様式が取り入れられました。
今ではこうした芝生の広場があり、市民がここでくつろいだり、お弁当を広げワインを飲む姿が見られます。
モネもこの公園で楽しむ当時の市民の姿をたくさんの絵画に描いています。あなたもご覧になったことがあると思います。
また公園内には曲がりくねった小道が作られ、家族連れや、カップルが楽しそうに散歩している姿がとても印象的です。
このように、パリの公園はたくさんの市民に愛され有効に活用されています。日本にもこんな素敵な公園が作られることを切に望みます。