カトリーヌの孤独 メディシスの泉そして涙

アンリ4世とカトリーヌ・ド・メディシス

 この時代の政治的背景

16世紀は宗教戦争の時代でした、1517年ドイツでマルチン・ルターが宗教改革の提    案をすると瞬く間にその火はヨーロッパに伝播していきました。

フランスではジャン・カルバンがそのたいまつを受け継ぎ国内に新教を広めていきました。その結果国内ではカソリックとカルバン派(新教)が激しく対立してユグノー戦争として40年の長きにわたり内乱は続きました。

そのような情勢の中で1598年アンリ4世が即位してブルボン朝を創始しました。

アンリ4世は即位前は新教徒でした、しかしパリでは圧倒的にカソリックが優位だったので、彼はカソリックの改宗します。トンボ返りと自身言っています

改宗のおかげで、カソリックが優位であったパリでの信任を得て1594年にシャルトル大聖堂で即位式を執り行いました。

その後諸国は次々とアンリ4世に帰順していきました、最後に残ったブルターニュ地方を治めるメルクール公がスペインと結んで抵抗を続けていましたがアンリがスペインとの戦いをはじめるとメルクールが降伏してブルターニュ地方も制定されました。臭いにおいは元から絶ったわけです。

その後、カソリックを国教と定める一方で、信教にもある程度の自由を認めることで、宗教戦争を収束させていったのです。

 マリー・ド・メディシスとの結婚

フランスは大国ですが、宗教戦争などで、財政は疲弊していました。そこで、財政的に裕福なメディチ家から政略的にメリーを迎えました。政略結婚だったんですね。

アンリ4世は、政治的にはある程度の手腕を持っていましたが、また女性好きでも有名でした、一説には愛人が50人以上もいたとの記録もあります。様々な経費が国を圧迫しましたが、女性たちを養う経費も莫大だったと思われます。

1600年二人が結婚した時にはマリーは27歳、アンリは47歳20歳も年が違いました。余談ですが、当時27歳で初婚というのはかなり珍しいことだったと記録されていいます。

勢い二人の仲はあまりよくなかったようです。マリーは孤独だったんですね。

そして二人の結婚の10年後アンリは狂信的なカトリック教徒に襲われ命を落としてしまいます。そして息子のルイ13世が即位しますが、まだ幼かったためにマリーが摂政としてフランスを治めます。

そして1615年頃からフィレンツェのピッティー宮に模したリュクサンブール宮殿と、庭園の建設と造成を開始しました。彼女がメディチ家から持ってきた持参金は200億円を超えるものであったと考えられるようです。この、宮殿の建設にもそのお金が使われたことでしょう。

 

悲しみのメディシスの泉

マリー・ド・メディシスが故郷をしのんでこの泉に涙を流した

 このメデシスの泉(メディチ家の噴水ともいわれる)は公園の北東に位置しています、とてもきれいで、しっとりとした感じの場所なので、いつも観光客や、散歩する人たちでにぎわっています。もっと近づいてみます。

素晴らしい彫刻が見えてきました。

 この彫刻は公園のモニュメントですが、芸術的にもとても高いものがあります。

 そして、この噴水のオリジナルの制作者はトンマーゾ・フランチーニの作品である可能性が高いといわれています。

 

さてこの彫刻を見てみましょう。

この彫刻はギリシャ神話が主題となっています

この彫刻は17世紀のトマーゾの作成した彫刻ではありません。現在みられる噴水は19世紀に新しく作られたもので、ギリシャ神話がメインテーマとなっています。(詳しくは過去ログを張りますので参考にしてください)

17世紀の作品はギリシャ神話の部分はなくかなり簡素なものであったようです。当時の模様は、上から水が流れたりとかライオンの彫刻の口から水が噴き出すとか様々トマーゾがイタリアから持ってきた噴水の技術が駆使されていたようです。

この彫刻に一番上の部分に彫られている紋章はメディチ家の紋章です。

この中心に置かれている彫刻は19世紀に作られたものです。

作者はオーギュスト・オトン(1811-1890年)

作品名は「アキスとガラティアとポリュフェモス」(1866年)

ここで描かれているのはギリシャ神話です。詳しくは過去ログをご覧ください。

ここでもまた、散歩を楽しみながらメデシスの泉の芸術的鑑賞そして16世紀マリー・ド・メデイシスが生きていた頃のエピソード、そして歴史的な背景などを学ぶことができました。あなたも散歩を楽しみながらあなたのお気に入り、今でいうと「押し」の場所を見つけて、いろいろな角度から楽しんでください。

2025年4月取材i-phone15pro

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