サン・シルピス教会
きれいな姿のサン・シルピス教会
さて、リュクサンブール公園から出て散歩を続けましょう。
今度はサン・シルピス教会のほうに歩いて行きましょう。


サンシルピス教会のサーフェスですとてもきれいな姿をしていますね。
二つの塔がありますがそれぞれ少しづつ違っていますよ、よく見てくださいね。
さて、サンシルピスの概要については今まで何回か書いてきましたので、今回は教会の細部について書いてみたいと思います。
教会は1回ではなく何回か訪れているうちに徐々にいろいろな部分に目が行くようになります。
サンシルピス教会の説教台

今回はその説教台について書いてみます。
説教台は大きな教会には置かれているところが多いです、また木製の説教台を多く見ますが、サン・シルピス教会の説教台の基盤は灰色の大理石で作られています。
両側に階段が作られていてシンメトリックでとてもきれいな姿です。
中央部分は、木製で金メッキが施されています。
説教台は主祭壇とは違い、主の御言葉を伝える場所と言われています。
説教台にしつらえられている天蓋は、この主の御言葉をあまねく広めるという象徴のようです、また説教者の声を大きく拡大する拡声器の役割もあるということです。

天蓋の上の聖母子像
入口から見た説教台です、礼拝者が説教台を見てまず感じるのはマリアの視線でしょう、御子を抱いたそうです聖母子像です。ここに作者の見事な意図を感じます、マリアの視線それが自然にこの説教台に導いていきます、教会に来たものが、そのマリアの視線に触れて自分の信仰の在り方を再度捉えられるそんな意味を持っているように思われます。
もう少し近づいてみましょう。

両脇には信仰と希望の像
説教台の両脇には二体の像が静かに座っています、この画像右が少し切れているので、1枚目の画像のほうが見やすいかもしれません。向かって右に置かれている像は「信仰」を表しているそうです。手には多分聖書を持っているのでしょう。
なにかギリシャ風の彫刻を思わせるもので、作家はジャン=バティスト・ピガール(1714年ー85年)バロックから新古典主義の過渡期の作家でこの作品については新古典主義の影響が強いように思われます。
一方左側の像は両手で聖杯を持っていますこの像の女性は、右側の女性が、少し下向きに視線をなげているのに対して少し上向きに強い視線を投げています。これは「希望」を象徴しているからだといわれています。
中央には聖母子像とハトが
さて中央に目を向けましょう。
ここに説教台があります、頂上には聖母子像が置かれています、この教会にはもう一つ違う「聖母子像」がありますがそれはまた別の項で書きます。
天蓋の内側を見てください、放射状の光が描かれその中心にいるのはハトです。
ハトはキリスト教にとって重要な意味を持つ動物です。聖書では、キリストが洗礼者ヨハネから洗礼を受ける時に神の言葉を運んできたのはハトだったのです。つまり精霊というわけです。このハトがあまねく世界に髪の言葉を広げていくということが示されているのでしょうね。
この説教台は、教会に置かれた装飾ですが同時に非常に完成された美術品でもあります。全体の形、そこに置かれたもの一つ一つの持つ意味と技術に支えられた美どれをとっても鑑賞に値する作品として私たちの前にあります。
散歩で歩き疲れたときに私は近くに教会があればそれがどんな教会であれ中に入り、疲れをとるために椅子に座ります、もちろん帽子を取り、主祭壇にお辞儀をしいくらかのお賽銭を入れます。そして自分が見たいもののそばに座り気が済むまでそのもの作品を眺めます。人にはいろいろな贅沢がありますが、私にとってこんな贅沢な時間はないという一時なのです。