サン・シルピス教会には2つの異なった磔刑のキリスト像があります。
磔刑とは十字架に貼り付けられて槍で刺殺される刑ですね。
ローマ時代の死刑の方法です。キリストもこうして死刑に処されたと聖書には書かれています。ゲッセマネの丘まで、自ら十字架を背負って鞭うたれながら登っていく様はよく壁画などに描かれているのでご存じの方も多いと思います。

上の画像はブロンズ製の磔刑のキリストですこの作品はイポリット・マンドロン(1801-1884)の作品です制作時期は18世紀ごろとされています。
十字架上のキリストはこうべを垂れており、その部分が暗くなっているので、顔がよく見えないので、画像をお借りしました。出典はキャプションに記しておきます。

苦しみに満ちた顔というよりは何か悟ったような表情に表現されています。
イエスは腰巻一つの姿で十字架に貼り付けられています。
足と手には十字架に固定させるための釘が痛々しく見る者にも等しく死の思いを追体験させています。
キリスト教関係の本を読むと磔刑のキリストを見て実際に身体に症状が生じた例などが多く示されています。
「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか?」これはキリストが十字架に貼り付けられ、さらされている時に発した言葉とマタイ伝には記されています。
そしてキリストの磔刑の下の部分は木の装飾で作られています。(1枚目の画像をご覧ください)
この木製の装飾ですが様々な植物や渦巻文様が施されていますが、素晴らしい彫刻です。この柵自体は、側廊から身廊に入ってこられないようにする柵ということです。

次はもう一つの磔刑のキリストです。これはまた他では見られないようなキリスト像なので、近代に作られたものだと思っていましたが、調べてみると違うようです。
この像は木でできているようです、制作時代や作者は分からないのですがAIで調べた範囲では下記のような答えが出てきます。
もし詳しいことがわかる方がいらっしゃいましたら教えてください。
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**「ロマネスクのキリスト磔刑像(Christ en croix roman)」**や
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「中世の木製キリスト像(Christ en bois médiéval)」