一時の癒しの場としての教会の舞台装置

前回はノートルダム大聖堂の正面(サーフェス)にある中央の門を見てきました。

それでは中に入ってみましょう。

 

まず大聖堂で公開されている見取り図をここに貼っておきます。

ノートルダム大聖堂の見取り図

 

 

入口から主祭壇を望む

まずはエントランスから入って主祭壇を望む位置に来てみました、内覧をするお客さんが多いので、この位置からでは主祭壇はよく見えませんね。

それではもう少し近くまで行ってみてみましょう。

近くまで来てみました、ここからだと主祭壇の全貌が見えます。

ピエタ像が中心に置かれています。ノートルダム大聖堂ですから聖母マリアがその中心にいるわけです。

大きな十字架の下にピエタ像そしてその下に金色の浮彫が配されています。

そして、そのわきには黒い像が両脇に1体づつ、そして少し離れて2体ずつ4体配されています。

見ていてとても調和がとれた心地よい配置がされているなと自然に思わせるような配置と配色になっているのでしょう。

また、ピエタの後ろのステンドグラスからも光が差し込み、その先に何かががあることを想像させる効果があります。

ステンドグラスは3層になっていて、2層目は模様だけのもので、3層目にはまた色とりどりのデザインが描かれています、この3層目のステンドグラスからも光と色のシャワーが降る注ぎ、天井から神の光が降り注いでくるそんな感覚にとらわれるイリュージョン効果があります。

古い教会では、中世以前から聖職者や貴族だけではなく多くの一般平民が集まり、ここで祈りを捧げました。

文字を読めない人も多くいたでしょう、そんな人に布教をするために教会にはいろいろな仕掛けがあります。字が読めない人には、像や、絵画や、ステンドグラスによってキリストや聖母マリアについて理解ができるようになっています。

また、視覚でそういった聖書の事柄を人々の脳裏に焼き付け、聴覚でパイプオルガンの音や、聖歌隊の賛美歌を歌う声を耳の中に入れ、光や色のシャワーによって感覚の中にそれを埋め込んだのでしょう。一般庶民は日々過酷な農作業や労働に明け暮れていたことでしょうから、教会に来ることによって、祈ることによって一時の癒しを得ただろうことは推測に難くありません。

次の会はこの主祭壇についてもう少し詳しくお話しします。

2025年4月訪問 i-phne15pro