前回までは身廊の主祭壇そして後陣までをお話ししました。
カソリックは信徒を確保する為に、信仰を広めていく為に、様々な工夫や努力をしながら布教活動を進めています。そして教会はその大きな役割を担っています。
最近カソリックの勢力が弱く待ってきて信者数下減少しているというようなイメージを私は持っていました、しかし調べてみるとそのようなことはなくヨーロッパではほぼ横ばいですが、その他の地域の総計では3倍近くに増えており総数で約14億人の信者を抱えていることになっています。
すごい勢力といえます。
さて本題にもどって、今回からはこのノートルダム・ド・ロレット教会にある礼拝堂を見て回りましょう。
最初はここです。

この礼拝堂には黒くて大きな扉が付いています。ちょっと珍しいですね、この扉を開けると何があるのか興味がありますが、誰にも聞くことができませんでした。
床には星形のモザイクがきれいに張られこの礼拝堂の中心を現わしています。
この礼拝堂も上部にはドームがありそしてその下にはアプスがありアプスの両側には円形の絵が描かれ、その周りの様々なものが描かれています。
そして扉の周りとその外側の柱にもびっしりと絵が描かれています。
そしてその周りには天使が楽器をもって歌を歌っています、私は天使が歌を歌っているという絵はあまり見た記憶がありません。
中心のアプスには聖母子が玉座に座っています。その下には「救い主の母」と銘が打たれています。
ここにも金色の背景でほぼ左右対称形のビザンチン初期様式の援用が見られます。

そしてそのアプスの少し上には二つの円形の絵(メダイヨン)が描かれています。
左の絵を見てみましょう。この絵は殺人を犯したのでしょうかナイフを下に置いた男や罪を悔いている女が描かれています。ここは罪を犯した者が聖母に助けを求めるそんな場面が描かれているのです。「罪びとの避難所」と書かれています。
罪を犯した人がその罪を悔いたり、必死になって祈るさまが描かれています。
そして右側にはマリアがキリストを抱いて瀕死の病人の側に行って救済をしている場面が描かれています。そのそばには一心に祈る人がいて祈りがすべての救いにつながることを示しています。

そして、また最初の画像を見てください、柱、壁、アーチ、天井などは絵や模様で埋め尽くされています、これはほとんどがフレスコ画ですが中にはテンペラや乾式壁画もも混ざっているといわれます。
ここまで完璧に、視覚的教育に徹したのは、革命によるカソリック権威の失墜の回復があります。革命中多くの教会は破壊されたり武器庫や監獄として使われました、荒廃した教会も多かったようです。
このため革命後の秩序の回復を世俗化に対するカソリック秩序の再構築、再教育を図るために教会の整備を図りました。
カソリックがどうであれ、この時代内戦で疲弊した人々は様々な悩みや、近親をなくすなどの悲しみを抱えていたでしょう、このような状況では人々の心の救いになったことは間違えないでしょう。
私にとっては散歩中の休憩所ですが魂の休憩所としている人も多いのではないでしょうか。
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