パリを救った女性 セント・ジュヌビエーブ

前回は「聖ヨセフと幼子イエス」をご紹介しましたいかがでしたでょうか。

ヨセフの杖に咲いた百合 マリアの懐胎 処女懐胎 純潔 潔白そして百合がそれを象徴する。単純ではあるのですがその中で展開されるカソリックの論理興味深いです。

今回はパリの街の守護神であり困窮者への救済を行ったとされる「ジュヌビエーブの礼拝所」です。

セント・ジュヌビエーブの礼拝所

 

セント・ジュヌビエーブについては前にも書きましたが、5世紀ごろにフン族がパリまで攻め込もうとした時に彼女は市民を元気ずけ、鼓舞し、フン族の進路を変えさせてしまったという伝説の中の人物です、しかしこの時代にそういった人物がいたこは事実とされています、つまりモデルになる人はいたのですね。

その時のフン族の大将がアッティラです。そしてメロヴィング朝の創始者クローヴィス1世やその王妃クロティルドとも親交があり宗教的に影響を与えたといわれています。

なんか世界史で出てきましたよね。

さて、この礼拝所の中心にあるのは一枚の絵です中心に若い女性が描かれています、きりっとした表情で彼方を見つめています。頭にある光輪が彼女が聖者であることを示しています。服装はごく質素な服を纏っています、濃い緑のドレスに、ワインレッドの上着を着ています。

向かって右側の手から何かが生えているように見えます、これははっきりとは分かりませんが、ジュヌビエーブの象徴が松明なので松明を持っていた手が、修復の際にこのような形になったのでしょう。

背景は靄がかかっているように見えます、建物が見えないので郊外を想定したものと思われます。

作者は(Eugene Deveria デヴェリア)で制作年は1836年と表示されています。

デヴェリアはフランスロマン派の画家で感情的な表現が特徴とされていますが、この絵からは静謐さが感じられます。

絵を見ているとなんだか穏やかな気持ちに私はなります。

絵の下を見てみましょう祭壇は赤い大理石の天板があり、その下には明るい緑の縁取りがあり、さらにまた白い縁取りがありますいずれも大理石でできていると思われます。

中央部分は金色の十字架そして両脇にはSとGが埋めこまれています、セント・ジュヌビエーブ頭文字ですね。

天板の上には聖櫃(タベルナクル)が置かれています、その部分は2本のろうそくが載っている部分と共に薄い青の大理石でできています。

 

母の視力を回復させるジュヌビエーブ

この左端の掲げられている絵は、セント・ジュヌビエーブが視力を失った母の目に手を触れて視力を回復させたというお話に基づいています。このことは彼女が、パリを救った後も貧窮者政策を進めたことや病院の建設などの献身したことによりこのような逸話が生まれたのであろうと推測できます。

日本の5世紀といえば大和朝廷が成立した時代で、古墳時代中期です、その時代の事柄については歴史書がないのでわかりませんが、まだ救貧や医療といった概念はなかったのではないかと思われます。

また最近、アメリカのトランプ大統領の執務室でのキリスト教儀式などで、アメリカにおけるキリスト教のことが話題になっています。トランプが支持しているキリスト教は「福音派」と呼ばれる宗派です。

この宗派はエバンゲリストと呼ばれ新教ですが聖書に忠実なことで知られています。

また、この会派はイスラエルと親交が深くその意味でトランプがイスラエル贔屓ということがわかります。

いまだにキリスト教は個人の進攻というレベルだけではなく政治に大きな力を持っているので、今後の動向が懸念されます。

 

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