洗礼堂ドームの内側に広がる4天使の話

前回はノートルダム・ド・ロレット教会の洗礼堂の中央部分についてお話ししました。

今回は礼拝堂の上のドームとその周辺について書きます。

礼拝堂上部のドーム

このドームもとても美しい作品に仕上がっています。

中央の天窓からは光がさんさんと降り注いで、礼拝堂を明るく照らしています。

洗礼は「水と霊による再生」(ヨハネ伝)と規定されています、下の水盤と上からの光がこの二つの要素を象徴しています。

ドームの内側には天使が四人(象徴なので人と表現するのは適切ではないのですがうまい言葉が見つかりません)描かれています。

この絵には一つ一つ意味が込められています、そしてその絵の脇には脚注が書かれています。

ここに描かれている象徴は

下 INNOCENTIA無垢とか純潔という意味です

手には純潔の象徴の百合の花を持っています。少し下を眺めるようでとても清楚な感じがよく出ています。

そしてこの脇には言葉が添えられています、この下の絵の左側だけを訳してもらいました。

INNOCENS
MANIBUS ET
MUNDO CORDE
HIC ACCIPIET
BENEDICTIONEM
A DOMINO.

日本語に訳すと

「手の行いが清く、心の清い者は、主から祝福を受けるであろう。」

詩編の24章が出典のようです、このように四人とも規定されています。

 

右 SAPIENTIA叡智や神の知恵を現わしています

右手には書物のようなものを持っていますが、これは状況から聖書でしょう、そして左手にはひもや鍵の様なものを持っています、最初何だかわからなかったので調べてみましたその結果どうやら聖書を縛る紐とその留め金ではないかということがわかってきました、聖書を手に持つ場合その聖書は紐で縛られ留め金がかけられていることが多いそうです。持っている天使は髪を二つに分けて縛っています。目は正面を見つめ端正な顔立ちです。

上 ANGELVS CVSTOS Angelus Custos(守護天使)という意味のようです。

目をしっかりと見開いて正面を見つめています、右手には波型の剣を持ち、左手は楯を持っています。確かにしっかりと守ってくれそうないで立ちですね。

 

左  INTELLIGENTIA 理解 紙の言葉を理解する

この天使は少し上を見ています、天から聞こえてくる神の声を理解しようとしているのかもしれません。右手は人差し指を口のところに持っています、そして左手は上に挙げ親指と人差し指を上に挙げています。

 

ドームの下の支柱部分の装飾

ドームの下中央部分を囲むようにして支柱部分にも様々な絵が描かれています、見えない部分のあるので、次回訪れたときに取材してきます。

2026年4月訪問 i-phne15pro