フランチェスコの特別の間 ウフィッッイ美術館 フィレンツェ


2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 

★フランチェスコの特別の間 トリブーナ ウフィッッイ美術館 フィレンツェ



 

ウフィッッイ美術館 第18室 トリブーナ






 『なんて美しい部屋なんだろう。』これがこの部屋を見たときの私の印象でした。

 『トリブーナ』(特別展示室の意味)はトスカーナ大公フランチェスコ1世・デ・メディチ』が自分のギャラリーとして作った部屋です。

 『フランチェスコ1世』は、『老コジモとレオノーラ』の子ども。




 昨日もご紹介しました『メディチ家のビーナス』はここにあります。

 この作品は、紀元前2世紀ごろのギリシャの彫刻の模刻です、右手で胸を、左手で陰部を隠すポーズのほうです。

 頭、胴体、腰部、足のバランスが実に見事で、ドキドキしながら見ました。




 この円蓋は赤く透き通ったワニスに真珠貝が散りばめられています、その数なんと2500枚。

 円蓋基部の石の部分の装飾は、錫の破片に白鉛粉で金箔が張られたもので、金箔の総面積は130平方メートルもあるそうですよ。

 そして足元のおしゃれ、この床は本当にきれい、感動的です、様々な模様が、巧みに来見合わせられており、床だけを見るとすごい自己主張が感じられるのに、




 そこに彫刻達が並べられると、脇役に回り、主演を演ずる美術品たちを引き立てる役割を担うのも見事ですね。




 床つくりの魔術師たちに乾杯です!